このページではHDDの異音や回転異常などの具体的な症状から、自分でできる対処方法や、ハードディスク診断ソフトについて紹介します。
なお、ここで紹介する方法は、すべてのケースに対応できるわけではないので、できるだけ早く専門業者に依頼しましょう。
症状:フォルダ内容を表示する際に非常に時間がかかる。またはそのまま固まってしまう。
診断:可能な場合は直ちにバックアップを取りましょう。磁気ディスクから「ジッジッジッジ」といった規則的な音がする場合は、データを読見込もうとして読めずにリトライ(再試行)している場合に多いようです。
※不良クラスタがある場合、このような現象が起こるようです。先頭クラスタが不良になると、OSが起動しなくなります。
症状:パソコンは問題なく使用できているが、ハードディスクから異音がする。
診断:HDDからの異音はクラッシュの予兆です。高い確率でハードディスクが故障すると予測されます。直ちにバックアップを取り、HDD交換などの対策を検討しましょう。
※1:カチカチという異音がする場合は、ヘッドがデータ場所に辿りつけずに、退避するときに鳴ります。
※2:異音が鳴りだしてからの通電時間は復旧率に大きく影響します。HDDから異音がしたら、電源は極力入れないでください。
症状:ハードディスクのモータが回っていない/モーター音が聞こえない。
診断:ハードディスクの電源ケーブルがきちんと接続されているか確認して下さい。HDDのアクセスランプは点灯している場合は、磁気ディスクやヘッドが故障している可能性があります。異音が聞こえる場合は、ヘッド吸着の恐れがあります。また、ハードディスク本体ではなくロジックボード等の故障も考えられます。
※通電直後に回転しようとする音がする場合は、ヘッド吸着の場合が多いようです。
※必ず守るべき注意点※
◆ハードディスクが故障したと思ったら、再起動はしない◆
HDDが物理的故障を起こしているときの再起動は、致命傷になる場合があります。むやみな再起動は控えましょう。現状を保持した上で、できるだけ速やかに専門技術者に問い合わせるべきです。